1.なぜ初診料が20万円もするのですか?
当院では医師1人、心理職の1人がペアになって一人のお子さんを一日かけて診察します。
十分な時間をかけて親御さんからお子さんに関する情報をお聞きすること、お子さんの行動特性をテスト場面などを通じてじっくりと観察することを大切にしています。また報告書を作成することにも重点をおいています。そのため初診当日以外にも多くの時間をかけて報告書を作成しています。つまり実際の診療時間以上に多くの時間がかかります。
スタッフの給与は、それぞれの職種の公的機関の給与と同程度に設定していますが、このように時間をかけるために、少数のお子さんしか診察することができません。そのために費用が高額にかかるということです。当院の診察の方法は院長が留学していたエリオットハウス(全英自閉症協会が運営する診断機関)をモデルにしていますが、料金は約2500ポンド(40万から50万円程度)でした。もっともエリオットハウスでは費用は最終的には公費で負担されます。
2.高額なのは、なにか特別の治療法があるからですか?
特別の治療法があるわけではありません。前述のように丁寧に時間をかけて診察するために、費用がかかるとご理解ください。
3.余分に支払いをしても良いので保険診療で初診ができませんか?
現在の法律では健康保険と自費診療(自由診療)の併用は認められていません。また保険診療では、何時間時間をかけても初診料は一律に決められています。たとえば小学生の場合として、クリニックの収入は9700円、窓口でのお支払いは3割負担の方で2910円になります。
その額では、現在のやり方で診療するのは困難です。
4.短い時間で良いので健康保険による初診を受けたいのですが。
もともと当院もそのように行っていました。保険診療では30分以上の初診をした場合、たとえば 小学生の場合として、クリニックの収入は9700円の収入になります。しかし30分では正確な診断を下すことも、診断や療育の方法について親御さんに丁寧に説明することも困難です。
5.他の機関では保険診療を行っているのに、よこはま発達クリニックでは出来ないのは何故ですか?
公的機関では発達障害部門は完全に赤字であろうと思いますが、税金からの補填があるために成立しているようです。民間の機関の場合でも子どもの場合には初診に1時間程度かけて保険診療をするクリニックもあります。発達障害に関しては当然赤字になりますが、成人の患者さんや小児科疾患などの黒字部門の収入で補っているようです。当院は発達障害専門のクリニックであり、そのようなこともできません。他の領域の患者さんを診て発達障害部門の赤字を補填することも検討しましたが、発達障害の診療機関が少ないことや、発達障害の方だけで待機時間が長期にわたっている状況を考慮し、発達障害専門のクリニックであることを選択しました。
6.脳波やCTの検査も高額なのですか?
当院には脳波やCTなどの検査機器はありません。このような狭義の医学的な検査に時間をかけたり設備投資をするよりも発達障害の精神医学的・心理学的な評価に重点をおくことを方針としているからです。医学的な検査が必要な場合には、総合病院などを受診していただいて保険診療による検査を受けていただくことになります。
7.申し込んで3年間も待機期間があるのは、どうしてですか?
前述のように、当院では二人のスタッフが一日かけて診察します。さらに報告書の作成にも時間がかかります。そのために現在のスタッフでは初診の人を最大でも週に二人しか診れません。月に10人前後が限界です。現在、初診の申し込みをされている方が約300人いますので、どうしても待機期間が長くなってしまいます。
8.待機期間を短くするための対策は何かしていますか?
私たちも現在の状況を改善したいと思っています。そのためには専門家の養成が必要です。発達障害の専門知識を持った医師や心理職の養成に力をいれています。
9.病院や療育センターの紹介状があると、早く初診できますか?
そのようなことはありません。どちらからのご紹介でも申し込み順に待機して頂いています。
また高名な先生のご紹介でも、平等に待機して頂いておりますのでご了承ください。
10.うちの子どもは緊急性が高いので、早めに初診して欲しいのですが。
緊急性を公平に判断するのは困難ですので、申し込み順にお待ちいただいています。緊急度が高い場合には、早めに受診できる病院を受診されてはいかがでしょう。